腰椎椎間板ヘルニアを図で解説!足のしびれや排尿障害はなぜ起こる?

腰痛を引き起こし代表的な疾患として腰椎椎間板ヘルニアがありますが、腰に症状があるのになぜ足(脚)のしびれや排尿障害が起こるのでしょうか。

今回は腰椎椎間板について図や画像を用いてやさしく解説していきます。

 

腰椎椎間板ヘルニアの基礎の基礎

腰椎椎間板ヘルニアを解説するには、まずこれを腰椎・椎間板・ヘルニアの3つの文字に分けます。

腰椎とは背骨の一部で、腰の付近に5つあります。

これがイメージできない人は腰の解剖の話を先にお読みください。

次に椎間板です。

椎間板は背骨の間にあります。この画像でいうとピンクのやつが椎間板ですね。

背骨の一番大きな部分を椎体というので、「椎体の間の板」で椎間板です。

最後はヘルニアですが、ヘルニアとはラテン語で「脱出」を意味します。つまり何かが飛び出した状態になっているということです。何が飛び出しているかというと、椎間板の中にある髄核というゲル状の組織です。

 

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腰椎椎間板ヘルニアの症状

では次に腰椎椎間板ヘルニアとはどのような症状なのでしょうか。

まず好発年齢や男女比についてはこのようになっています。

腰椎椎間板ヘルニアは一般的な疾患であるが,有病率について詳細は十分明らかにはされていない.男女比は約2~3:1,好発年齢は20~40歳代,好発高位はL4/5,L5/S1間である.

引用) 腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン

どちらかというと男性で、比較的若い人に多く発生しています。

そしてこちらの画像をご覧ください。

椎間板が先ほどの画像とは違い、ベロンと出てきていますよね。

この先には赤い管のようなものがありますが、これが脊髄から枝分かれしてくる神経です。椎間板ヘルニアではこの神経を圧迫することに起因して様々な症状が引き起こされます

そして椎間板ヘルニアで髄核が飛び出す症状には種類があります。

こちらをご覧ください。

椎間板の逸脱の程度を表しています。

詳しいことはいいので、ちょっと圧迫するくらいか、脱出してたくさん圧迫するか、程度の違いがあるということだけ理解してください。

腰椎椎間板ヘルニアでは、腰痛・片側の足(脚)の痛み、しびれ、知覚障害、筋力低下、排尿障害などが起こりますが、どの症状が起こるかはどこで椎間板ヘルニアでどんな圧迫を受けているかによります

 

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腰椎椎間板ヘルニアでなぜ足のしびれや排尿障害?

では腰椎椎間板ヘルニアでなぜ足のしびれや排尿障害が起こるのでしょうか。

実は私たちの足の神経は腰やお尻から伸びてきています。足の神経として有名なものには座骨神経があります。

こちらの図をご覧ください。

腰の骨やお尻(正確には仙骨)から出た神経が合わせって座骨神経となり、足に伸びています。

ですから図にあるように、腰椎で椎間板ヘルニアがあった場合、足全体の痛みやしびれとして現れますし、知覚障害や筋力低下も同じ理由で現れます。

排尿には腰椎や仙骨付近の神経が関わっていますので、腰椎や仙骨周囲で神経に問題が起これば採尿障害が起こるのです。


引用) 図解入門よくわかる生理学の基本としくみ (図解入門 メディカルサイエンスシリーズ)

腰椎椎間板ヘルニアを疑われた場合、というよりも腰痛症状がある場合にはまずは整形外科を受診して、スポーツや仕事を続けてもいいか、サポーターを巻くべきかなどの指示を仰ぎましょう。