膝関節の運動学の基礎の基礎だけド素人でも分かるように解説します

みなさんは膝関節を痛めたことはありますか?

股関節の運動学のところで「潜在的な患者さんを含めて100万人」とお伝えしましたが、膝関節はその比ではありません。推定では500万人とも1000万人ともいわれています。その証拠に病院の整形外科には連日膝関節痛を抱えた患者さんがたくらん来院されています。

膝関節も股関節と同様に運動時には体重の何倍もの負担がかかります。「体重がかかる=痛めやすい」ということですね。

ぜひこの機会にしっかり膝関節の運動について理解しましょう。

 

人の膝関節の運動学の基礎

膝関節を構成するのは、大腿骨の遠位端、脛骨の近位端、そして膝関節蓋骨の後面です。

関節の種類としては蝶番関節で、一軸性関節に属します。

膝関節で可能な運動は屈曲と伸展です。

 

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人の膝関節の屈曲と伸展

こちらの図をご覧ください。

膝関節は屈曲と伸展、基本的にはこれだけです。

ただし動きとしては曲げるか伸ばすだけなのでシンプルですが、関節の形状に加え、前十字靭帯や後十字靭帯も絡み、とても複雑な運動が展開されます。

実はちょっとねじったりもできるのですが、そこまで話し出すとややこしくなりますので、ここでは膝関節は曲げるか伸ばすのふたつの動きしかできないと覚えてください。

参考可動域は屈曲130度、伸展0度です。

屈曲に主に働く筋肉は半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋、補助的に大腿筋膜張筋、縫工筋、薄筋、腓腹筋が働きます。

伸展に主に働く筋肉は大腿四頭筋、補助的に大腿筋膜張筋が働きます。

大腿筋膜張筋が屈曲と伸展の両方に入っていますが、これは角度特異性といって角度によって働きが変わるからです。

 

最後に膝関節屈曲・伸展の基本軸、移動軸、参考可動域は以下の通りです。


引用) 関節可動域表示ならびに測定法(リハ医学 32:207-217,1995,一部改変)