サポーターとテーピングを併用すれば効果は倍増する?サポーターとテーピングの両方を使いたいたい人の疑問に今回はお答えしたいと思います。
サポーターとテーピング
サポーターとテーピングの違いをご存知でしょうか。サポーターもテーピングも関節や筋肉を固定したり補助したりします。
特にケガの予防や再発防止という目的においては使用目的は同じですが、サポーターには「パフォーマンスの向上」、テーピングには「ケガをしたときの応急処置」という独自の役割もあります。
サポーターとテーピングの違いについてこちらで詳しくお伝えしています。
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サポーター+テーピングで効果が倍増する?
そのサポーターとテーピングを併用しようとする人がいます。サポーターの良いところとテーピングの良いところをいいとこ撮りして、効果を倍増させようという狙いがあるようですね。
マラソンなど長時間過度な運動を強いられる競技に参加する場合、サポーターとテーピングを併用しようとする人が多いようで、Q&Aサイトに質問している人が散見されます。
結論から申し上げますとサポーターとテーピングの併用はおすすめできません。
なぜなら、サポーター+テーピングで効果が倍増するどころか、お互いの良い部分を相殺して、実際のところ単独で使用するときの効果にも満たない可能性があるからです。
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サポーターとテーピングの併用で効果が倍増しない理由
ではなぜサポーターとテーピングの併用で、2倍の効果が期待できないのでしょうか。
サポーターやテーピングに期待するもの
サポーターには大切な役割があります。それは固定性と可動性の適度なバランスです。痛みやケガを防止するためにある程度固定しながらも、運動するための可動性を与えてくれるのがサポーターです。
その絶妙のバランスがテーピングをすることにより崩れてしまいます。せっかくメーカーが考えた独自の独自のバランスを、テーピングが邪魔してしまうのはもったいないですよね。
有名なスポーツタイツ「CW-X」(ワコール)のホームページには、テーピングではないのですが、サポーターとスポーツタイツの併用について、
Q. スポーツタイツとサポーターを同時に装着しても問題ないですか?
A. サポート強度が強くなり過ぎる恐れがありますので、ご使用をお控えください。引用) CW-X「FAQ」
と書かれています。
サポーターやテーピングは地肌に
サポーターは地肌に直接装着するのが原則です。なぜならメーカーは地肌との相性を考えてサポーターを製作しているからです。
たとえばテーピングの上からサポーターを使用するのは、靴下の上からサポーターを装着するのと一緒です。これだとサポーターが滑って本来の働きができません。
サポーターやテーピングを正しく使用している?
サポーターやテーピングを正しく使用すれば、それぞれ単独で一定の効果が望めるので併用する必要はないはずです。もし併用する必要性を感じているのであれば、
- ご自身にとって必要なサポーターを選べてない。
- 必要なサポーターを選べていても、正しく装着できていない。
- テーピングが正しくが巻けてない。
- ケガの程度がひどく、そもそも運動するのに適していない状態。
のどれかである可能性があります。
圧迫が加わりすぎる可能性も
サポーターやテーピングを使う体の部位によっては、圧迫しすぎると血流を阻害する可能性があります。
併用で倍増するならもうひとつ使えば・・・
最後にこう考えてください。もしサポーターとテーピングで効果が倍増するなら、さらにもうひとつサポーターやスポーツタイツを使えば効果は3倍になるのでしょうか。
たとえば膝を例にすると、テーピングで固めた上にスポーツタイツを履いて、その上にサポーターを装着したとします。これでテーピング+スポーツタイツ+サポーターの3つを足した以上の効果が期待できるのでしょうか。
なんか想像するだけで動きにくそうですよね。
サポーターやテーピングは併用すればいいものではありません。ご自身の症状や競技の特性に合わせて、適切なものをひとつだけ使うようにしましょう。