サポーターとテーピングの違いを理解できていますか?今回はテーピングの役割と種類から、テーピングとの違いを解説していきます。間違った使い方にならないようにここはしっかり理解してください。
テーピングの役割と種類とは?
こちらのサイトでは主にサポーターをご紹介していますが、サポーターとよく似たものにテーピングがあります。テーピングでも関節を固定することは可能ですので、サポーターと同じ働きができます。
ただ一般の方がテーピングを日常的に使うのは難しいです。その理由が分かりますか?
そこでまずはテーピングの役割や種類に解説していきます。
テーピングの役割
テーピングには主に3つの役割があるといわれています。
- ケガの予防
- ケガの再発防止
- ケガをしたときの応急処置
1と2はサポーターの役割と重なるので理解しやすいと思います。
逆にこの役割があるためにサポーターとテーピングの違いが分からず、どちらを使えば分からりにくい人も多いのでしょう。
そういう意味では、サポーターとテーピングの違いとして3が一番分かりやすいのではないでしょうか。
サッカーやラグビーの試合中にトレーナーがケガをした選手に駆け寄って、テーピングで応急処置をしているシーンを見たことがあると思います。
逆に試合中トレーナーが駆け寄ってきて、サポーターを装着しているシーンは見たことがないですよね。応急処置はサポーターにはないテーピング独自の役割です。
テーピングの種類
次にテーピングの種類をお伝えしていきます。
非伸縮テープ
いわゆる白いテーピングです。
ほとんどの人は触ったことがあると思いますが、非伸縮テープは名前の通り伸び縮みしませんので関節を固定するのに向いています。
使用部位は足首(足関節)や膝関節、指の関節などが多いです。
伸縮テープ
エラスティックテープと呼ばれるものです。
これは先ほどの非伸縮の白いテーピングとは違い伸縮性があります。
伸縮性があるといっても、ゴムのように大きく伸び縮みするわけではありません。そんなに伸び縮みすると固定性がなくなりますからね。
可動性の大きい肩などで、「固定もしなきゃいけないし動きも必要」という場合に用いられます。
キネシオテープ
よく見かけるものだと肌色で、伸縮性のあるテーピングです。
実際に触れば分かりますが、キネシオテープはゴムのようにかなり伸びます。
ですから、非伸縮性の白いテーピングや伸縮性のあるエラスティックテープとは違い、キネシオテープは固定することを目的としていません。
ではどういう働きをするかというと、筋肉に沿って貼ることにより筋肉の働きを助けてくれます。
サポーターでいえば、ワコールやミズノが販売しているスポーツタイプのガードルやタイツの機能に似ています。
アンダーラップ
薄いスポンジのようなテーピングです。
見て触れば分かりますが、粘着性はないので、アンダーラップ単独では巻きつけてもはがれます。また薄くてすぐに破れる素材です。
アンダーラップは固定に使用されるものではなく、固定に使う白いテーピングを巻く前に皮膚を保護するために使用します。
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サポーターと比較したときのテーピングのメリット・デメリット
サポーターと比較したときのテーピングのメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
- 必要な固定性を必要な分だけ作り出すことができる。
テーピングのメリットはこれくらです。
デメリット
- ひとりで巻くのは難しい。
- 巻き方には技術と知識が必要。
- 皮膚がかぶれることがある。
- 毎日テーピングを巻くのは面倒。
- 毎日テーピングを巻きかえるとテーピング代が高くつく。
- きつく巻いても数時間で固定力が落ちる。
ざっと挙げただけでもデメリットの方が多いです。
肩関節なんてどれだけ熟練したトレーナーでも一人で巻けませんし、毎日巻きかえるなんて考えただけでも大変です。
膝や足首だと巻けるかもしれませんが、それが本当に効果的なのか分かりませんし、時間が経てば効力が落ちてきます。(=ゆるくなる)
あと意外かもしれませんが、テーピングはけっこう高価です。毎日巻きかえるとかなりの量を消費します。スポーツ選手はトレーナーに巻いてもらえますし、チームにテーピングが豊富にあるからいいのですが・・・。
そう考えると、一般の人がケガの予防や再発防止を考えるならサポーターを使うことをおすすめします。
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サポーターとテーピングはどちらがいいか?
「サポーターとテーピングはどちらがいいんですか?」とよく質問されます。
この質問には「あなたが使う目的に合った方を選択してください」と答えます。
たとえば上でも話したように、サッカーの試合中に痛みが出て応急処置として使いたいなら迷わずテーピングですし、最近ランニングを始めて古傷の痛みの再発予防ならサポーターです。
どちらも関節の固定はできますが、固定力も違えば、効果の持続力や使いやすさ、長期間使ったときの費用、自分で巻けるかどうかなど考えるべきことはいくつかあります。
そうやって冷静に考えていくと、医療人やトレーナーが近くにいなければ「私が使うべきはサポーターかな」となることが多いのではないでしょうか。