人の関節の構造や種類とその特性をどこよりも分かりやすく解説

人の体にはたくさんの関節がありますが、そもそもどんなものを「関節」と呼んでいるのかご存知ですか?

そこで解剖学における関節について分かりやすくご紹介します。特に後半で紹介する関節の種類については必ず覚えておいてくださいね。

 

関節とは?

サポーターを使用する部位といえば多くの場合が関節です。関節にサポーターを使用するということは、関節の構造を知っておく必要があります。

なぜなら関節により可動域と呼ばれる動きやすさは違いますので、その関節に合ったサポーターを使用する必要があるからです。

 

ふたつ以上の骨がつながっている部分を関節と呼びます。たとえば股関節は骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)という部分と、大腿骨という太ももの骨の大腿骨頭のふたつからなる関節です。

解剖学における関節は滑膜関節と呼ばれ、滑膜を介してつながる関節を指します。

こちらの図をご覧ください。


(C)guniita / 123RF 写真素材

これが一般的な関節のイラストです。

上下の骨がJOINT CAPSULE(関節包)と呼ばれる関節の袋によってつながっています。その内側にはSYNOVIAL MEMBRANE(滑膜)と呼ばれる膜があり、関節は滑液と呼ばれる液体で満たされています。

滑液はいわゆる関節液のことで、関節がスムーズに動くための潤滑油の役割を果たします。滑膜は滑液の分泌と吸収の役割も担っています。

 

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関節の種類

関節は動く方向や形によっていくつかの種類に分けられます。

いくつの方向に動くのか?

タイトル通りですが、いくつの方向に動くかによって分けられます。これは医学用語では「軸がいくつかあるか」ということです。

たとえば肘関節は曲げ伸ばししかできませんので軸はひとつです。(一軸性関節)他の一軸性関節としては、指の第一関節と第二関節(指節間関節)、足首(距腿関節)などがあります。

次に親指の根元の関節はどうでしょうか。グーのときには曲げますが、パーときには外に開きます。つまりふたつの方向に動きます。(二軸性関節)

他の二軸性関節としては手首(橈骨手根関節)が有名です。

最後に肩はどうでしょうか。

肩は前に挙げることもできれば、横に開くこともできます。またあまり知られていませんが、肩はねじる運動(外旋と内旋)ができます。このように肩は肩は多くの方向に動きますので、多軸性関節と呼ばれています。

多軸性関節は他には股関節が有名です。

どんな形をしているのか?

いくつの方向に動く以外に、どんな形をしているかで関節は分類されます。

こちらの図をご覧ください。


(C)lukaves / 123RF 写真素材

分かりやすいものでいうと、肩は関節が球のような形をしています。これを球関節(きゅうかんせつ)と呼びます。

股関節は球関節に似ている臼状関節(うすじょうかんせつ)と呼ばれています。

次に肘はドアの蝶番(ちょうばん=ちょうつがい)のような形をしていますので、蝶番関節と呼ばれています。

手首は楕円関節、さきほど手の親指の根元は乗馬のときに用いる鞍のような形をした鞍関節(あんかんせつ)、首のひとつ目とふたつ目の骨の間には首を回す運動を担う車軸関節があります。

その他、背骨の間には平面関節と呼ばれる関節がありますが、これは少し特殊なので運動学のページで詳しくお伝えします。