股関節の解剖を画像でやさしく解説!どんな骨や筋肉があるの?

股関節は脚の付け根にある関節です。ちなみに股関節を「股間」と思っている人がいますが、股間とは場所も漢字も違います。

上半身や骨盤の重みを支える重要な関節で、股関節に痛みを抱えている人は日本に推定100万人いるといわれています。また股関節は人の身体では肩関節の次に動く関節としても有名です。

それでは早速股関節の解剖をみていきましょう。

人の股関節を構成する骨

股関節は骨盤と太ももの骨である大腿骨(だいたいこつ)の間にある関節です。大腿骨は人間の骨の中で一番長い骨として有名です。

【股関節を前から見た図】

【股関節を後ろから見た図】

もう少し詳しくお伝えすると、骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)というくぼみに、大腿骨頭(だいたいこっとう)が収まっています。

ただし肩の解剖学のところでもお伝えしましたが、深く収まっているとたくさん動くことができませんので収まりはやや浅めです。関節唇(かんせつしん)で深さを補ったり、靭帯で脱臼しないように補強しています。

 

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人の股関節周囲の筋肉

よく動く関節にはたくさんの筋肉あります。これは肩関節や手首でもお伝えしましたね。人体で2番目によく動く股関節の周囲にもたくさんの筋肉があります

全てを覚える必要はありませんので、「こんな筋肉があるんだ」とその多さを感じていただければと思います。

【股関節の筋肉の全体像】
まず初めに全体像です。

股関節を中心に、腰からくる筋肉もあれば、膝関節までいく筋肉もあります。

では一部を拡大して細かく見ていきます。

【骨盤周囲の筋肉を前から見た図】
まず最初は股関節の上部、骨盤周囲を前からみていきましょう。

ここで重要なのはなんといっても大腰筋(だいようきん)腸骨筋(ちょうこつきん)です。

大腰筋と腸骨筋は合わさって腸腰筋(ちょうようきん)となります。(※実際は小腰筋も含まれます)

腸腰筋は最近テレビや雑誌でよく取り上げられている筋肉で、股関節・骨盤のインナーマッスルとして姿勢保持や歩行で大切な役割を担います。

【大腿部の筋肉を前から見た図】
次に股関節の下部、大腿部前面の筋肉をみていきましょう。

大腿部前面で重要なのは大腿直筋(だいたいちょっきん)です。

大腿直筋は大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という太ももの前面の筋肉のひとつで、股関節と膝関節の両方の運動に関わっています。

その他、太ももの前面を斜めに走行する縫工筋(ほうこうきん)も股関節と膝関節の両方の運動に関わります。

【股関節周囲の筋肉を横から見た図】
次は股関節周囲の筋肉を横から見た図です。

ここで重要なのは大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)です。

大腿筋膜張筋は上の方のみが筋肉の線維で、あとは腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)という長い線維となっています。膝に痛みを抱える人の多くは、この筋肉がカチコチに硬くなっています。

【股関節周囲の筋肉を後ろから見た図】
次は後ろから見た図です。

いわゆるお尻の筋肉として有名な大殿筋(だいでんきん)が目につきますね。

太ももの裏には大腿二頭筋(だいたいにとうきん)半腱様筋(はんけんようきん)半膜様筋(はんまくようきん)があり、これらの3つの筋肉は合わせてハムストリングス(略称はハムスト)と呼ばれています。

大殿筋をはがすと下から小さい筋肉が見えてきます。

骨盤の上部には中殿筋(ちゅうでんきん)があります。中殿筋は姿勢を保持したり、まっすぐ歩くために重要です。

骨盤の中央部には外旋六筋(がいせんろっきん)と呼ばれる小さい筋肉が見えます。外旋六筋とは股関節外旋のために働く6つの筋肉で、

  1. 梨状筋(りじょうきん)
  2. 内閉鎖筋(ないへいさきん)
  3. 外閉鎖筋(がいへいさきん)
  4. 上双子筋(じょうそうしきん)
  5. 下双子筋(かそうしきん)
  6. 大腿方形筋(だいたいほうけいきん)

のことを指します。

さらに中殿筋をはがすと、そこには小殿筋(しょうでんきん)が現れます。

小殿筋は股関節内旋の主動作筋です。

【股関節の筋肉を内側から見た図】
最後は股関節の内側の筋肉です。

これはいわゆる内もものことで、股関節の内転に主に働きます。

内転筋は股関節に近いところに恥骨筋(ちこつきん)短内転筋(たんないてんきん)、大腿骨の中央部まで広がる大内転筋(だいないてんきん)、膝関節付近まで広がる大きく広がる長内転筋(ちょうないてんきん)があります。

太ももの内側の表層には薄筋(はっきん)があります。開脚のストレッチをしたときに太ももの内側でピンと張るのはこの筋肉です。