足首は解剖学では足関節(そくかんせつ)と呼びます。足首は捻挫でサポーターを使用することが多いのですが、捻挫は靭帯の損傷です。そのため靭帯の位置を覚えていく必要があります。
それでは一緒に足関節の解剖学をみていきましょう。
人の足首を構成する骨
足首に関与するのは下腿にある脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)、そして足首にある距骨(きょこつ)という骨です。
アップにして内からみるとこんな感じ。
踵骨(しょうこつ)はかかとの骨ですが、足首には直接関与しません。
これは外から見た図です。
脛骨や腓骨は馴染みがないように思うかもしれませんが、外くるぶしは腓骨の一部ですし、内くるぶしは脛骨の一部です。そういえば少し身近に感じるのではないでしょうか。
またぶつけると涙が出るほど痛い弁慶の泣き所は脛骨の中央部を指します。
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人の足首周囲の主要な靭帯
捻挫で問題となる主要な靭帯をご紹介します。一番多い内側にぐねる内反捻挫では、前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)を傷めることが圧倒的に多いです。
また踵腓靭帯(しょうひじんたい)や後距腓靭帯(こうきょひじんたい)を傷めることもあります。
次に外側にぐねる外反捻挫では内側にある三角靭帯(さんかくじんたい)を損傷します。
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人の足首周囲の筋肉
足首の筋肉も前面と後面に分けると分かりやすいです。
前面は主に足関節や足の指を手前に曲げるために働く筋肉があります。
表層には前脛骨筋(ぜんけいこつきん)、長趾伸筋(ちょうししんきん)、長腓骨筋(ちょうひこつきん)、深層には長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)、短腓骨筋(たんひこつきん)があります。
第三腓骨筋(だいさんひこつきん)は人によってはありません。
脛骨の中央付近は筋肉がなく、骨がむき出しになっています。弁慶の泣き所をぶつけると痛いのは、骨の周りに筋肉がないからです。
後面の筋肉はつま先立ちするときに使われる筋肉です。
ふくらはぎの表層には腓腹筋(ひふくきん)、その深層にはヒラメ筋があります。
アキレス腱は腓腹筋とヒラメ筋の腱の部分をいいます。
さらに深層には後脛骨筋(こうけいこつきん)、長趾屈筋(ちょうしくっきん)、長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)があります。