運動学をご存知ですか?今回はサポーターを使うときに知っておくと得をする運動学という学問について説明していきます。
運動学とは? 運動学という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、スポーツやリハビリの現場では非常に重要な学問です。
運動学を簡単にいうと身体の運動に関わる学問です。運動は『動き』と言い換えてもかまいません。
たとえば、ボールを投げるときに肩がどのように動くのかご存知ですか。実はボールを投げるには肩関節は大変複雑な動きをしています。
ボールを投げる動きを詳しく知ろうと思えば、肩関節の構造や、ボールを投げるために必要な筋肉を知る必要があります。野球のようにいかに速い球を投げるかを考えようとするとすごく大変です
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運動学がサポーターの使用には必要
またボールを投げるには肩関節だけを理解すればいいのかといえば答えはNOです。
身体はすべてつながっていますので、肩甲骨の動きや肘関節、体幹(体の胴の部分)、骨盤、股関節、膝関節、足首(足関節)など、体の他の部位からの影響も考えなくてはなりません。
たとえば足首に何かトラブルがあると、膝関節、股関節、骨盤、体幹、肩甲骨のどこかでその分を補おうとします。そうするといつも動きができず、同じようにボールを投げようとしても、肩関節にはいつもより負担がかかります。
このような体のつながりを運動連鎖と呼びます。
私たちが痛みなく元気に動けているのは、知らず知らずのうちに運動学に基いて、私たちの身体が適切に運動できているからです。
逆に関節が本来動かないような方向に過度な運動を強いると、それは関節や靭帯、筋肉のケガや痛みとなって私たちの身体に現れます。
ボールを投げる運動の話が出たのでついでにお話すると、最近大リーグでプレーするプロ野球選手が肘の靭帯を手術していますが、肘の靭帯の断裂や損傷の多くは過度な負担をかけ続けることによって起こります。
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運動をひとつの学問として捉える
運動学はひとつの学問ですが、解剖学や生理学、病理学といった基礎分野とも深く関係します。
サポーターを使用するにあたっても、関節がどのように動くのか、関節を痛めないようにするにはどの方向の固定性を高めればいいのか、最低限そのくらいの知識は必要です。
ですから体の基礎を知っていることが運動学を知る前提条件になります。そのためサイトでは解剖学や運動学、代表的な疾患を解説しています。
ぜひこの機会に運動学を理解して、サポーターに着用に役立てましょう。