腰の運動って?どんな方向に動き骨や筋肉はどう関わるの?

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どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、生まれて死ぬまでに80%の人が腰痛を経験します。それだけ腰は痛めやすい部位だということです。

以前はスポーツや重労働で痛める人が多かったのですが、最近はデスクワークの悪い姿勢でも痛める人が増えてきました。

とくかく重要な腰の運動学について一緒にみていきましょう。

 

目次

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人の腰の運動学の基礎

腰の骨である腰椎には、上下の関節突起間には関節はありますが、メインは椎間板を介した椎間関節の運動となります。

ただし、この椎間関節の動きや方向は非常に分かりにくいです。

私がよく説明するときに使っているのはこちらです。

公園にこんなスプリング遊具がありますよね。(※写真はミニチュア版です)これにまたがって動くと、前後左右だけでなく斜めにも自由に動きますよね。椎間関節はまさにこのような動きをします。

椎間関節は多方向に動けるため多軸関節に分類されます。

腰椎では屈曲・伸展、左右への側屈、回旋が可能です。ただし実際には腰椎だけで動くことはできず、胸椎の動きも加わって可能となります。ですから以下では「胸腰椎の動き」と表現します。

 

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人の胸腰椎の屈曲と伸展

まずは屈曲と伸展です。屈曲は身体を前に曲げること、伸展は背中を反ることです。

これは簡単ですね。

参考可動域は屈曲45度、伸展30です。

「いや、立位体前屈はもっと曲がってますよ」と考える人がいるかもしれませんね。

立位体前屈で身体を前に曲げたときには、胸腰椎部だけでなく頚椎や骨盤、股関節の動きも加わります。ですから純粋な胸椎の動きとしてはこれくらいになるわけです。

屈曲に働く主な筋肉は腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋です。

伸展に働く主な筋肉は胸腸肋筋や腰腸肋筋などの脊柱起立筋群、多裂筋などの短背筋群です。

 

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人の胸腰椎の側屈

次に側屈です。側屈とは横に曲げることでしたね。

参考可動域は左右とも50度です。

側屈に働く主な筋肉は外腹斜筋、内腹斜筋、腰方形筋、脊柱起立筋群、補助的に腹直筋や短背筋群も働きます。

 

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人の胸腰椎の回旋

最後は回旋です。回旋とは「まわる」というよりも「ねじる」「ひねる」でしたね。

参考可動域は左右とも40度です。

回旋に働く筋肉は少しややこしいです。右回旋なら右の内腹斜筋と左の外腹斜筋が、左回旋なら左内腹斜筋と右の外腹斜筋がそれぞれ働きます。

 

最後に胸腰椎の屈曲・伸展、側屈、回旋の基本軸、移動軸、参考可動域は以下の通りです。

引用) 関節可動域表示ならびに測定法(リハ医学 32:207-217,1995,一部改変)

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