足首は解剖学や運動学では足関節と呼びます。足首にはたくさんの筋肉や靭帯があり、その構造や複雑です。
そして足首といえば誰でも捻挫を経験したことがあるのではないでしょうか。捻挫でサポーターを使用する際には、きっと解剖学や運動学の知識が必要となりますので、ぜひご覧ください。
目次
人の足首の運動学の基礎
足首は下腿にある脛骨と腓骨、そして足部の距骨との間にある関節です。
関節の形状による分類では蝶番関節で、一軸性の関節です。
足首では背屈と底屈が可能です。
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人の足首の背屈と底屈
足首の背屈と底屈ですが、「背」と「底」がどちらを指しているかが分かれば問題ないです。
順番が前後しますが底は「そこ」と読みますので、足の底、つまり裏側です。ですから底屈は「裏側方向に曲げること」を意味します。わかりやすくいえばつま先立ちをになるような動きですね。
背屈はその逆ですから、足首を手前に曲げることです。
参考可動域は背屈25度、底屈45度です。
背屈に主に働く筋肉は前脛骨筋、補助的に長趾伸筋、長母趾伸筋、第三腓骨筋が働きます。
底屈に主に働く筋肉は腓腹筋とヒラメ筋、補助的に長腓骨筋、短腓骨筋、足底筋、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋が働きます。
それ以外にも内がえし(inversion)、外がえし(eversion)という運動もあります。
これは足首を後ろから見た図ですが、左が内がえし、右が外がえしです。
内がえしや外がえしは簡単にいうと「ぐねる」という動きです。内にぐねるかそとにぐねるかですね。またこれは足首の捻挫のところで解説します。
最後に足首の背屈・底屈の基本軸、移動軸、参考可動域は以下の通りです。
引用) 関節可動域表示ならびに測定法(リハ医学 32:207-217,1995,一部改変)