サポーターをダイエットに使うと効果があるの?今回はときどき耳にするサポーターを使ったダイエットの効果にういて、その真偽を解説します。
サポーターをつけると汗をかく
サポーターを使用したことがある人なら分かると思いますが、サポーターを装着している部位にはけっこう汗をかきます。夏の暑いときにはサポーターをつけている部位の汗の量が半端じゃないですよね。
汗をかくのは膝や足首のサポーターだけではなく、腰痛予防や再発防止に使われる腰痛ベルトでもそうです。腰痛ベルトを外すとお腹周りにじわぁ~と汗がにじんでいます。
そんなお腹の汗を見ると「ちょっと痩せてない?」と思ってしまいます。
いや、冗談じゃなくて本当にすごい汗だと「ダイエットに使えるかも」と考える人がいるようで、インターネットで検索すると腰痛ベルトをダイエットに使用している人がいます。
でもサポーターでダイエットができるって本当なのでしょうか。
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サポーターでダイエットのウソ・ホント
結論から申し上げるとサポーターでダイエットができるというのはウソです。
たとえば腰痛ベルトを腰に巻いて運動したとしましょう。運動が終わって腰痛ベルトを外すとお腹周りに多量の汗をかいています。これだけ見ると「お腹周りが痩せた」と考えてがちです。
でも汗をかくことは水分が体の外に排出されているだけであって、脂肪を燃焼して痩せていることとは違います。
またよくいわれているように部分痩せというのは難しいですし、そもそも腰痛ベルトを巻いている時点で、腹部を効果的に鍛える運動なんてできません。
ですから「サポーターでダイエットしよう!」なんて思わないことです。
あと腰痛ベルトを巻いて運動するのではなく、食事をすると食事量が抑制できるという意見があります。
う~ん、たしかに食事時にあんなにきついものをお腹周りに巻いていれば、お腹いっぱい食べることなんてできなさそうです。
でも実は腹部の締めつけながら食事を摂ると、他の病気を引き起こす可能性もあります。
たとえば胃液や胃に入っていた物が食道に逆流することで食道の粘膜に炎症が起こる逆流性食道炎。その原因のひとつに腹部の締めつけがあります。
腹圧の上昇も逆流性食道炎の原因として考えられます。具体的には、肥満やベルトなどによる腹部の締め付けや、しゃがんだり重いものを持ったりするなど力むことにより胃が圧迫され腹圧が上昇し、胃酸の逆流が起こりやすくなるというものです。
引用) 医療法人東内科医院「逆流性食道炎について」
いくつかの病院のホームページを確認しましたが同様の記載がなされています。
お腹を圧迫しながら食事をするとたしかに量は入らなそうですが、違う病気を招く可能性があるならやる意味はなさそうですね。